札幌市円山動物園で飼育されていたカバのドンが2023/6/17永眠いたしました。53歳は国内最年長でした。
【カバ「ドン」について】
生年月日:昭和44年(1969年)7月15日 日立市かみね動物園生まれ
死亡年月日:令和5年(2023年)6月17日(土曜日)(53歳)【経過】
令和2年(2020年)5月ごろから時折足を引きずる様子が見られ、サプリメント投与を行ってきました。
その後は歩行等が徐々に緩慢になり、屋内外の移動、プールの階段の上がり降りもかなりゆっくりとなっていました。
6月15日11時15分ごろ、外放飼場へ向かって歩いている途中で、体の左側を下にして横たわった状態のまま、立つことができなくなりました。その後、そのまま体勢を変えることができなくなり、十分な飲水や採食も困難な状況でした。負荷を軽減するよう看護及び治療を行うも、相当の全身的苦痛が見て取れたため、6月16日8時30分に鎮静剤の投与を行いました。しかし、飲水にも応じられず、今後の回復が見込めず、苦痛が高まるのみである状況と判断されました。
このため、安楽死処置を行い、6月17日15時31分に死亡しました。
さらに詳細な経過はこちらに記載されています。
ドン略歴
1969/7/15 日立市神峰動物園(現かみね動物園)で父ドボン、母バシャンの間に誕生
1971/11/12 札幌市円山動物園へ移動
1975/7/16 ザブとの間にザン誕生
1980/3/25 ザンとの間にサッチャン誕生(ノンノン→長崎バイオパークへ、2019死亡)
1983/6/17 ザンとの間にジロ誕生(ジロー→上野動物園へ、2022死亡)
1986/5/7 ザンとの間にゲン誕生(→韓国の全州動物園へ)
2016/6/22 長年暮らした熱帯動物館からアフリカゾーンのカバ・ライオン館へ引っ越し
2023/6/15 屋外放飼場の通路にて起立不能となる
2023/6/17 安楽死の処置により永眠
札幌市民であれば子どものときに見たカバがドンやザンであったというくらい長く愛されてきたカバでした。
高齢になってからは敬老の日に特別給餌があるなど、円山動物園のシンボル的な存在でした。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
関連リンク
国内最高齢のカバ「ドン」天国へ 53歳 札幌・円山動物園 | 北海道新聞
「みんなドンのことを大事に思っていました…」国内最高齢 長く愛されてきたカバの「ドン」死す 札幌市 | HTB
“国内最高齢の53歳”オスのカバ「ドン」安楽死 3年前から徐々に歩行難しく 札幌市円山動物園 | UHB

