みなさんこんにちは。
突然ですが動物園楽しんでますか?
動物園ベテラン勢はもちろん楽しいからベテランになるまで動物園通いが続いているんだと思います。
ここでは動物園にまだ行ったことがない、あまり行っていない方へ向けて動物園の楽しみ方をプレゼンしていきます。
とは言っても動物園の楽しみ方なんて人それぞれですので、あまり深く考えずにそういう視点もあるのか、程度でお読みくださって結構です。
それに環境(住んでいるところに動物園はあるのか、誰と行くのか、家族で行くのか、等)も様々ですので、すべての方に当てはまるわけでもありませんのでそこはご了承ください。
基本
- 行きたい動物園のホームページを事前に確認し、休園日や営業時間、アクセス方法などを調べておきましょう。
- 服装は動きやすく歩きやすい靴で。当日の天気も確認し、必要なら雨具や防寒対策も。
- 動物園のルール・マナーを学んでおきましょう。
それではまず、動物園へ着いたらどうしますか?
ぐるっと順番に動物たちを見ながら一周しておしまい、という行動をしていませんか?
もちろんそれでも運やタイミング次第では充分楽しめる場合もありますが、
「動物がほとんど寝ていた」「見たい動物が見られなかった」といった経験をされた方も多いのではないかと思います。
実際にはほとんどが寝ていることなどまずないのですが、それしか印象に残らないような周り方をされたのでしょう。
心構え
動物園に行く予定を立てるときはなるべく多くの滞在時間を確保する
誰と行くか、や交通機関などの兼ね合いもあるでしょうが、滞在時間の予定を2時間くらいと見積もっていませんか?
ハッキリ言って2時間では全然足りません。(規模にもよりますが一般的な都市型動物園を想定しています)
理想は開園時間から閉園時間までずっと居ることです、がそれは体力面や特に小さなお子様を連れている場合は難しいという方もいらっしゃるでしょう。
しかし帰りたくなったら好きなときに帰ればいいだけなので、とにかく予定は最大限空けておくことをお勧めします。
特にやりがちなのが、閉園の1時間くらい前に来て駆け足で巡るというパターンです。
閉園時間前でも部屋に収容されて見られない動物もいますので、閉園間際に来てもいいことはありません。
狙い目は平日の朝
朝のうちは活発に動いている動物が多いです。
休日は混雑することも多いので行けるなら平日のほうがいいでしょう。
ただしイベントなどは休日に行われることが多いので目的に応じて予定を立てましょう。
その日のイベントをチェックする
ホームページで発表されているイベントや、毎日実施されている給餌やガイドのスケジュールを確認し、興味があるものはそこを優先して園内を周りましょう。
給餌やガイドのスケジュールはホームページやSNSでの発信や、園内の掲示板などで確認できます。
時間を置いてからまた見てみる
動物は寝ている時間もあります。起きていても退屈そうにしている場合もあります。
しかしたった1度、数分いや数秒見ただけでその動物を終わらせないでください。
そんなときは時間を置いてから再び見に行ってみましょう。
まったく違う行動をしているか、まったく変わっていないこともあるでしょう。
ところで寝ているからこそじっくり観察出来るチャンスでもあります。
人前で無防備に寝るなど野生の動物ではあり得ない光景ですよ。
ここ、動物いる?
動物の姿さえまったく見えないときもあります。
奥の寝室などに入っていて本当にそこにいない場合もあれば、物陰に隠れている場合、上手に擬態している場合、などもあります。
これは何度も通っているとわかってきますので、初めのうちは近くの飼育員さんに聞いてみるといいかもしれません。
年間パスポートを活用しよう
1度の訪問で無理に全部周ろうとしていませんか?
1種類でも多くの動物を見ることに価値があるのではありません。
多くの動物が見たければ、何度も通えばいいのです。
そのためにほとんどの動物園では年間パスポートが発売されています。
たいていは数回行けば元が取れてしまう価格ですので、年間パスポートの購入は必須と言ってもよいでしょう。
ここまでのまとめ
動物園というのは動物の姿かたちを見るだけの施設ではありません。
いや、昔はそうでした。ただ単に世界中から珍しい動物を集めて檻に入れて並べているだけでした。
しかし現代の動物園はそうではありません。
動物本来の行動を引き出し、生態を理解し、環境や自然について学ぶ場となっています。
とは言っても野生動物ですのでこちらの思ったとおりには動いてくれません。
それならばこちらが動物に合わせて観察しなければなりません。
そのためにはゆとりを持って時間をたくさん使いましょう、というお話でした。
実践
ではここからはより深く楽しむための秘訣を述べていきます。
脳内スタンプラリーはやめよう
入園料の元を取ろうとして、とにかく1種類でも多くの動物を見ようと頑張っていませんか?
僕はこれを脳内スタンプラリーと名付けています。
ライオン見たね、はいクリア
キリン見たね、はいクリア
こんな見方をしていてはいつまでたっても動物園初心者を抜け出せませんよ。
少しでも気になった動物がいたら足を止めてじっくり観察してみてください。
ここでいくら時間を使っても構いません、そのために多くの滞在時間を確保するようにお勧めしています。
観察して自分なりに発見したことはないでしょうか?
または疑問に思ったことはないでしょうか?
小さなお子様が興味を持っているときは気が済むまで付き合ってあげてください。
「早く次行こう」と急かす親御さんをよく見かけますが脳内スタンプラリーにとらわれないでください。
(逆にお子様が飽きてしまっている場合も無理に脳内スタンプラリーせずに早目に退園したほうがよいでしょう)
掲示物をよく読んでみよう
そうしたら次に獣舎の周りをよく見てみてください。いろいろな掲示物がありませんか?
そこには観察で得た発見や疑問の答えが書いてあるかもしれません。
またはその動物の生息地の環境のこと、実は絶滅の危機に瀕していること、などこれまで知らなかった(知ろうとしなかった)ことが書かれていることもあるでしょう。
先程も触れた、動物が寝ていたり姿が見えないときも掲示物をじっくり読むチャンスです。
読んでいるうちに動物が動き出したりしているなんてこともよくあります。
掲示物が無い場合は近くに飼育員さんがいたら気になることがあれば思い切って尋ねてみましょう。
きっと親切にいろいろ教えてくださると思います。
動物の名前を覚えよう
名前と言っても「ホッキョクグマ」などの種名のことではありません(正しい種名も大事ですが)。
動物園の動物は大抵の場合1頭ずつ名前(愛称)が付けられています。
名前を知るだけでも愛着度が全然違ってきます。
名前は獣舎の周りに掲示されていたり、いなかったりします(汗)。
掲示されていない場合は仕方ありませんが(聞けば教えてくれます)、
ある場合はさらに誕生日や出身地、性格などのプロフィールまで書かれていることもあります。
こうした情報を知ると、複数頭いるなら他の個体と違う個性のある動物として見えるようになります。
動物の名前や個性を覚えると、次回来たときにも続きとして楽しめるようになります。
そうして動物を連続性のあるいちいきものとして捉えるようになればもう初心者は卒業です。
ただし複数頭いる場合は個体識別(他の個体と見分けること)が難しい場合がありますので、
まずは見分けが簡単な動物(個体ごとに異なる模様がある、オスメスで外見に違いがある、等)から始めるとよいかもしれません。
少なくとも四季ごと、できればそれ以上来ましょう(地元で通える範囲の場合)
先程あげた連続性というワードに関連しますが、動物は一生変わらないと思わないでください。
換毛(季節によって毛が生え変わること)する動物、角や牙が伸びる動物
成長中の動物、年老いていく動物
前回来たときとは何か変化は無いでしょうか?よく観察してみてください。
そしてそのためには名前を覚えておくこと(と個体識別)が必要になります。
また、何度も訪れるためには年間パスポートが便利なのは説明したとおりです。
推しを見つける
名前がわかるようになり、個体識別もできるようなってきたら、その中でも特に好きな個体が出てくると思います。
どこが好きかは、顔だったり仕草だったり性格だったり全部だったり、人それぞれですが、
推しを見つけてしまえばもうあなたは動物園沼から抜け出せませんよ。
せっかく年間パスポートでお得に通っているのに、グッズを買ったり、寄付をしたり、推しのためにせっせと貢ぐことになるでしょう。
ただし動物園の動物は他園へ移動したり、もちろん人間より寿命が短い場合がほとんどですので、それなりの覚悟は持っておく必要があります。
シチュエーション別
ファミリー編
テレビを見ていると、やたらと動物に詳しい芸能人が出ていることありませんか?
そんな人と一緒に動物園を周れたらきっと楽しいことでしょう。
そう、親のあなたが詳しくなってお子様を楽しませてあげればいいのです。
詳しくなると言ってもマニアックな知識まで手を出す必要はありません。
お子様に向けて説明できるようにいくつかの簡単な動物の特徴を仕入れておくとよいでしょう。
事前に調べておいてもいいし、実際に訪れてからでも掲示物にいろいろな情報が書かれているので、
それをお子様向けにわかりやすく説明してあげるのです。
そうすることによってお子様はもちろんご自身も動物に詳しくなっていきます。
注意点として、室内獣舎に入ったときに「臭い」と言ったり、爬虫類や両生類を見て「キモい」と言ったりするのはおやめください。
お子様がネガティブなイメージを刷り込んでしまいます。
カップル編
ファミリー編と同じように、事前に勉強して知識を得ておくと会話も弾みよいでしょう。
子ども向けの簡単な話ではなく、動物に関するトリビア的なものでもいいですし、
「環境エンリッチメント」や「ハズバンダリートレーニング」といった専門的な用語をサラッと言えると知的ですね。
あとは行く園のホームページのお知らせをチェックして、動物の赤ちゃんが産まれていないか押さえておきましょう。
動物の赤ちゃんは問答無用でかわいいので、見ているだけでいい雰囲気になること間違いなしです。
あとは、動物だけでなくお相手のこともよく見る(知る)チャンスです。
動物相手にはその人の本心、本性が表れやすいです。
動物の気を引こうとして手を叩いたり口笛を吹く、動物の見た目や行動をバカにするなどの行動は相手へあまり良い印象を与えないかもしれません。
ソロ編
動物園はファミリーやカップルで行く場所だと思い込んでいませんか?
全然そんなことはありません、むしろ現代以降の動物園は娯楽を提供する場という役割は減っていき、
学習・教育の場としての役割が高まっていくでしょう。
とは言っても難しく考えることではなく、動物を通して自然と様々なことを学んでいけるような場所です。
学習の場にひとりで出かけることは全然恥ずかしいことではありませんよね。
それでも周りの目が気になるという方は、とりあえずカメラをぶら下げて行くといいでしょう。
動物園にはカメラガチ勢と動物ガチ勢がいまして、それぞれでっかいレンズつけたカメラを持っていますので、
そんな中に紛れてしまえばひとりでも何の違和感もありません。
別に撮影しなくても構いません。(しかしレンズ越しに観察していて気付くこともあります)
そしてひとりで行くほうが、自由に動けるので最初のほうに書いたような時間の使い方もしやすいですし、
推しを見つけての活動(推し活)もやりやすいでしょう。
でも誰かと一緒のほうが感想を言い合えたりして楽しい、と思われるかもしれませんね。
ところが、動物園には前述したようにひとりで来ているガチ勢が結構いるのです。
何度か通っていると、この人前もいたな、というのがわかってきます。
無理にとは言いませんが、そういう人たちとコミュニティを作ると、ひとりで行っても感動が分かち合えますよ。
動物以外の楽しみポイント
動物園メシ
園内には食事の出来るお店があります。ある程度の規模の園でしたらそこそこ充実してると思います。
動物園ならではのメニューや名物料理なんかもあるでしょう。
お昼どきは混みますので時間をずらすといいかもしれません。
ショップ
かわいいぬいぐるみや文具、実際の飼育個体をモチーフにしたグッズなどを取り揃えています。
閉園時間よりも早く閉店する場合もあるのでご注意ください。
(門の外の店舗で閉園時間を過ぎても30分程度営業しているショップがある動物園もあります)
これまでいろいろと書いてきましたが、あとは実際に足を運んでみて、
あなたなりの楽しみ方を見つけてもらえれば幸いです。